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原状回復・修繕業務 8年 / フロアコーティング職人 6年
退去立会い・原状回復工事の現場に10年以上携わり、これまで5,000件以上の賃貸物件を担当。豊富な現場経験をもとに、物件ごとの状態や契約内容を踏まえた適切な原状回復工事の判断・提案を行っている。
専門分野: 住宅設備の交換・建具の修繕・室内の補修工事
担当業務: 退去立会い・リフォーム施工・在宅修繕
保有資格: 一般建築物石綿含有建材調査者
退去立会いでは、室内の傷や汚れだけでなく、契約内容、鍵、貸与品、設備、ライフライン、残置物、写真など多くの項目を限られた時間で確認する必要があります。
確認項目が担当者個人の経験に依存していると、確認漏れや写真不足が起こりやすくなり、その後の退去精算や原状回復工事にも影響します。
国土交通省も、入居時・退去時にチェックリストや写真を活用して物件の状態を確認することが、原状回復トラブルの予防に有効としています。
そこでこの記事では、不動産管理会社の担当者向けに、退去立会い前から立会い後までに確認したい項目をチェックリスト形式で整理します。
レシオ新人担当者への業務引き継ぎや、社内の退去立会い業務の標準化にも活用してください。
退去立会いでは、室内の傷や汚れだけでなく、鍵・貸与品・設備・ライフライン・残置物・写真記録まで幅広い確認が必要です。
ここでは、管理会社の担当者が確認漏れを防ぎ、立会い後の精算や原状回復へスムーズにつなげるためのチェック項目を、実務の流れに沿って整理します。
・退去立ち会い前の事前準備
・借主・鍵・残置物の確認
・室内・設備の確認
・ライフラインの確認
・写真・記録の確認
・立会い終了後の確認
入居時の記録と退去時の状態を比較できる準備をしておくことが重要です。国土交通省も、入居時・退去時の双方で物件状態を確認することを推奨しています。
| チェック | 確認項目 |
|---|---|
| □ | 物件名・号室・立会い日時 |
| □ | 立会い予定者の確認 |
| □ | 賃貸借契約書 |
| □ | 原状回復に関する特約 |
| □ | 入居時チェックシート |
| □ | 入居時の室内写真 |
| □ | 入居中の修繕・設備交換履歴 |
| □ | 貸与している鍵の種類・本数 |
| □ | 設備リモコンなど貸与品 |
| □ | 管理会社・オーナー側の精算方針 |
| □ | チェックシート・筆記具 |
| □ | 写真撮影用スマートフォン・カメラ |
鍵は「返ってきたか」だけではなく、管理記録上の本数と一致しているかまで確認します。
エアコンや照明などのリモコン、設備の取扱説明書といった付属品も、後から不足に気付かないよう立会い時に確認しておくと、その後の確認作業を減らせます。
| チェック | 確認項目 |
|---|---|
| □ | 立会い者・対象住戸の確認 |
| □ | 荷物が搬出されているか |
| □ | 室内・収納内に残置物がないか |
| □ | バルコニー・玄関周辺に私物がないか |
| □ | 鍵の種類と返却本数 |
| □ | 合鍵・追加作成した鍵の有無 |
| □ | オートロック等のタグ・カードキー |
| □ | 設備リモコンの有無 |
| □ | 取扱説明書など貸与物の有無 |
| □ | 不足している物がある場合は内容を記録 |
大切なのは「汚れている」「傷がある」だけで終わらせず、場所・範囲・状態を記録することです。
| チェック | 確認項目 |
|---|---|
| □ | クロスの傷・汚れ・剥がれ |
| □ | 天井の汚れ・変色 |
| □ | 床の傷・へこみ・シミ |
| □ | 建具の傷・穴・開閉状態 |
| □ | 収納内部の傷・汚れ・残置物 |
| □ | 窓・サッシ・網戸 |
| □ | キッチン・レンジフード |
| □ | 水栓・排水 |
| □ | 洗面台 |
| □ | 洗濯機置場 |
| □ | 浴室 |
| □ | トイレ |
| □ | エアコン |
| □ | 換気扇 |
| □ | 照明器具 |
| □ | インターホン |
| □ | その他備え付け設備 |
設備確認では、電気・水道・ガスの状態によって確認できないものがあります。
例えば、すでにガスが閉栓されていれば、ガスを使用する設備の動作をその場で確認できない場合があります。その際は、正常と判断せず、「未確認」として残しておくことが重要です。
| チェック | 確認項目 |
|---|---|
| □ | 水道の使用可否 |
| □ | 水栓・排水の漏水確認 |
| □ | 電気が使用できる状態か |
| □ | 電気設備の動作確認 |
| □ | ガスの閉栓状況 |
| □ | ガス設備が未確認の場合は記録 |
写真は後日の精算説明や見積もり確認の根拠になります。
単に傷のアップだけを撮影すると、「室内のどの場所なのか」が分からなくなることがあります。
「部屋全体 → 指摘箇所の位置 → 傷や汚れのアップ」という順番で残すと、後から確認しやすくなります。
| チェック | 確認項目 |
|---|---|
| □ | 各室の全景写真 |
| □ | 指摘箇所の位置が分かる写真 |
| □ | 傷・汚れのアップ写真 |
| □ | 設備不良箇所の写真 |
| □ | 鍵・貸与品の写真 |
| □ | 必要に応じて寸法が分かる写真 |
| □ | チェックシートへ写真番号などを記録 |
退去立会いは、現場を確認して終了ではありません。
立会い時に得た情報を、退去精算・見積もり・原状回復工事へ正確に引き継ぐところまでが重要です。
| チェック | 確認項目 |
|---|---|
| □ | 鍵をすべて回収したか |
| □ | 貸与品の不足を記録したか |
| □ | 未確認設備を記録したか |
| □ | 指摘箇所の写真があるか |
| □ | チェックシートへの記載漏れがないか |
| □ | 借主へ説明した内容を記録したか |
| □ | 判断保留事項を整理したか |
| □ | 管理会社・オーナー確認事項を整理したか |
| □ | 原状回復見積もりへ情報を引き継いだか |
退去立会いをスムーズに進めるには、現地確認だけでなく事前準備も重要です。
賃貸借契約書や特約、入居時の写真・チェックシート、修繕履歴、鍵やリモコンなどの貸与品情報をあらかじめ確認しておくことで、当日の判断がしやすくなり、確認漏れや認識違いも防ぎやすくなります。
・賃貸借契約書・特約
・入居時チェックシート・写真
・修繕・設備交換履歴
・鍵・リモコンなどの貸与品
まず確認したいのが賃貸借契約書で、特に下記項目などを確認します。
・ハウスクリーニングに関する特約
・鍵交換に関する取り決め
・原状回復に関する特約
・ペット・喫煙等に関する契約条件
・貸与設備・備品
国土交通省も、原状回復についてはガイドラインだけでなく、契約内容を正確に理解することが重要だとしています。
ただし、特約が記載されていれば無条件ですべて有効というわけではありません。個別契約や特約の内容について疑義がある場合は、必要に応じて専門家へ確認してください。
退去時の状態だけでは、その傷や汚れが入居前から存在していたものか、入居中に発生したものか判断できないことがあります。
そのため、入居時の状態 → 退去時の状態を比較できるよう、入居時のチェックシートや写真を準備しておきます。
国土交通省は、退去時のトラブル原因の一つとして、損耗・損傷がいつ発生したのか事実関係が明確でないことを挙げており、写真とチェックリストによる記録を推奨しています。
入居期間中に、
といった履歴がある場合は、退去時の判断材料になります。
特に設備不良については、単に「壊れている」という現在の状態だけでなく、過去の修繕履歴と合わせて確認した方が原因を整理しやすくなります。
鍵やリモコンなどは、退去立会いの最後にまとめて確認すると不足に気付くケースがあります。
あらかじめ管理記録を見て、「何を何個返却してもらう予定なのか」を分かる状態にしておきましょう。
退去立会いでは、室内の傷や汚れを見つけるだけでなく、どの場所に、どの程度の状態変化があるのかを正確に記録することが重要です。
確認する際は、玄関から居室、水回り、窓・バルコニー、各設備へと進むなど、毎回同じ順番で室内を見ていくと確認漏れを防ぎやすくなります。
担当者ごとに確認する順番が異なると、収納内部や設備、バルコニーなどが見落とされる可能性があるため、社内で確認ルートを統一しておくと業務の標準化にもつながります。
① 玄関・廊下
② 居室・リビング
③ キッチン
④ 洗面所・洗濯機置き場
⑤ 浴室
⑥ トイレ
⑦ 窓・バルコニー
⑧ エアコン・照明・その他設備
室内確認で大切なのは、単に「異常があったかどうか」を見ることではありません。
立会い後に、管理会社やオーナー、見積もり担当者が現地の状況を正確に把握できる情報を残すことまで意識して確認することで、その後の退去精算や原状回復工事をスムーズに進めやすくなります。
退去立会いでは、傷や汚れを確認した時点で借主負担と決めつけないことが重要です。
まずは現状を正確に記録し、そのうえで入居時の状態や契約内容、経年劣化・通常損耗の考え方を踏まえて負担区分を整理します。
状態確認と費用負担の判断を分けることで、説明のしやすさやトラブル防止につながります。
国土交通省のガイドラインでは、原状回復は単純に「入居した当時の状態へ新品同様に戻すこと」ではないという考え方が示されています。
例えば、同じクロスの汚れでも、
によって考え方が異なります。
そのため、チェックリストには「借主負担」と即断する欄だけではなく、状態・場所・写真・確認事項を残せる欄を用意しておく方が実務では使いやすくなります。
原状回復の負担区分を判断するときは、ガイドラインだけを見るのではなく賃貸借契約書も確認します。
特にクリーニング等の特約がある場合には、契約内容を確認した上で精算する必要があります。
立会い時に署名をもらう運用の場合は、何について確認・合意したサインなのかを明確にしておくことが重要です。
国土交通省のQ&Aでも、「損傷が存在することの確認」と「その原状回復費用を負担することへの合意」は、確認内容によって意味が異なるとされています。
そのため、状態確認の書類なのか、費用負担まで含む書類なのかを曖昧にしない運用が重要です。
写真を撮っていても、後から場所や範囲が分からなければ十分な記録になりません。
退去立会いでは、確認内容を後から正確に振り返れるよう、写真の残し方を統一しておくことが重要です。
傷や汚れのアップだけでなく、場所が分かる全景や位置関係もあわせて撮影することで、退去精算や見積もり、原状回復工事への引き継ぎがスムーズになります。
傷や汚れがあった場合は、
の順番で撮影すると整理しやすくなります。
国土交通省も、チェックリストと写真を併用して物件状況を確認することを推奨しています。
トラブルになりそうな設備や、後から状態確認が必要になる可能性がある部分については、問題箇所だけでなく正常時の状態も残しておくと比較材料になります。
退去立会いは、現地確認が終われば完了ではありません。
回収した鍵や書類、写真、未確認事項を整理し、退去精算や原状回復の見積もり・工事へ正確に引き継ぐことが重要です。
立会い後の処理まで標準化することで、確認漏れや社内での認識違いを防ぎやすくなります。
まず、下記項目が揃っているか確認します。
・鍵
・立会い書類
・チェックシート
・写真
・貸与品
立会い現場を離れてから不足に気付くと、借主への再確認が必要になることがあります。
設備などを確認できなかった場合は、「問題なし」ではなく「未確認」として管理します。
「確認していない」と「確認して正常だった」を区別するだけでも、後工程での認識違いを防ぎやすくなります。
退去立会いで集めた情報は、退去精算 → 見積もり → 原状回復工事へ引き継がれます。
ここで写真や部位情報が不足していると、見積もり担当者から現地担当者への再確認や、場合によっては再訪問が必要になります。
そのため、退去立会いチェックリストは「現場確認のための表」ではなく、原状回復まで情報をつなぐ業務シートとして設計することが重要です。
退去立会いのチェックリストは、確認漏れを防ぐだけでなく、担当者ごとの判断や記録方法のばらつきを減らすためにも有効です。
確認項目や記録ルール、写真の残し方を統一することで、誰が対応しても一定の品質で立会い業務を進めやすくなります。
物件や管理会社によって、
は異なります。
そのため、一般的なチェックリストをそのまま使うのではなく、自社運用に合わせて追加・削除することが重要です。
単純な「✓」だけでは、「問題がなかった・見ていなかった・動作確認できなかった」の区別ができません。
例えば、
○:確認済み・異常なし
△:確認済み・要対応
-:確認不可・未確認
など、社内ルールを統一しておくと引き継ぎがしやすくなります。
「クロス傷あり」と書くだけではなく、洋室A・窓面・右下・写真No.15など、写真と対応できる形にすると、見積もり担当者やオーナーも状態を確認しやすくなります。
チェックリストを整備しても、
といった場合は、退去立会いそのものを外部へ委託する方法もあります。



RATIO美装では、借主様との日程調整、退去立会い、室内状況の確認、写真・報告、見積もり作成から原状回復工事まで一連の業務に対応しています。
退去立会いと原状回復工事を別々の業者へ依頼すると、現場情報の共有 → 見積もり依頼 → 工事説明 → 発注と複数回のやり取りが必要になります。
立会いから原状回復まで同じ窓口で進められれば、現場で確認した写真や修繕情報をそのまま見積もり・施工へつなげやすくなります。
「退去立会いに時間を取られている」「社内で立会い品質を揃えるのが難しい」といった場合は、自社対応を続ける場合と外注する場合の業務量を比較してみるのも一つの方法です。


特定の1項目ではなく、契約内容・入居時記録・現在の状態を照合して記録することが重要です。
特に傷や汚れについては、状態だけを見るのではなく、入居時写真や修繕履歴と比較できるようにしましょう。
はい。国土交通省も、入居時・退去時にチェックリストと写真を活用して状態を確認することを推奨しています。
全景・位置・アップの3段階で残すと、後から確認しやすくなります。
必ずしもその場で全項目を確定する必要はありません。
契約内容、入居時記録、経年変化、通常損耗などの確認が必要な項目は、管理会社やオーナーへ持ち帰って判断する運用も考えられます。
可能です。
RATIO美装では日程調整から退去立会い、室内確認、説明補助、写真・報告、見積もり、原状回復工事まで対応しています。


退去立会いのチェックリストは、単に室内の傷や汚れを見つけるためのものではありません。
重要なのは、確認する → 記録する → 判断材料を残す → 次工程へ引き継ぐという一連の業務を標準化することです。
・賃貸借契約書・入居時記録を事前に確認する
・鍵や貸与品まで確認する
・室内・設備を毎回同じ順序で確認する
・動作確認できない設備は「未確認」と記録する
・写真を全景・位置・アップで残す
・状態確認と費用負担判断を分ける
・立会い後の見積もり・原状回復まで情報をつなぐ
退去立会い業務が担当者へ集中している場合や、繁忙期の現地対応、立会い後の見積もり・工事手配まで含めて負担になっている場合は、外部パートナーへ一括して任せる方法もあります。
RATIO美装では、退去立会いの日程調整から現地確認、見積もり、原状回復工事までワンストップで対応しています。管理会社様の現在の退去フローに合わせて、どの業務を任せられるかご相談いただけます。